17 なんでチェコ(1995.1.20-アムステルダム〜東京)

AM6:00、目を醒ますと外は雨だった。
そういえば、初めてアムステルダムに着いたときは雪が積もってたんだ。
2週間のうちに春になったんだなぁ。

早朝の過ごし方はいつも決まってる。
シャワーを浴びて(今日のホテルはジェットバス)、歯をみがいて、部屋を片付ける。
だいたい毎朝、ビールの缶やワインの瓶、ツマミの食べ残しが散乱している。(そうい
えば、持ってったツマミも、最終日にはちょうど無くなった)
後は、9:00まで一人で日記書いたり、本読んだり。
日本にいても早寝早起きだけど、海外でも時差に関係無くそうなってしまうのはなぜだ
ろう。

朝食をすませ、帰り支度をしていると曇っていた空がぐん
ぐんと青空に変わっていった。

10:00 部屋を出て空港に向かう。
スキポール空港行きの列車....そうだ、全ては初日パスポ
ートを無くして、この列車で空港に戻ったところからこの
旅が始まったんだ。
もしあのままパスポートが見つからなければ、まったく違
う旅になってたんだろうなぁ....と俺はノンキにこんなこ
と書いてるけど、姉妹に言わせれば「しゃれにならん、一
生恨む」という事になって、毎日針のムシロだったろうな
ぁ。くわばらくわばら。
ホント見つかってよかったよ。

11:30 空港に着く。飛行機は14:40の出発。
ずいぶん早く着いたけど、この旅行で時間をつぶす事にす
っかり慣れてしまった。
どうやって時間潰すかというと、椅子に座ってただひたすらにボヤボヤとすごすだけ。
3人でただボーッとそこにいる。
1時間ぐらいは話もたいしてせずにボーッとしている3人。

2日前にリーコンファームしてあるので、余裕でチケット
をもらいにいく。
シート予約してあったにもかかわらず、なぜか3人別々の
席に変更されていた。
どういうこっちゃ、そりゃぁ!!ちゃんと予約したぞ!!
「あたしにもどうしてなんだかわかんないけど、そういう
事になっちゃってるのよ。まあ、機内で席変わってもらっ
て。」とカウンターのねえちゃん。
3人ともだんだん怒りがこみあげてくる。
どういうこっちゃ、そりゃぁ!! 海外で生活しても、あま
り気持ちは大らかにはなっていない3人。
まだまだ修行が足りない。
搭乗口の近くで待っていると、ゾロゾロゾロゾロと、いる
はいるは日本人だらけ。
今までの旅でほとんど日本人に会ったことなかったのに、
こんなにどこにいたんだ....
しかし、それにしてもあまりに多い。
そうか、地震のせいか!
急遽、日本に戻ることにした人もいっぱいいるだろうし、もしかすると大阪行きが出て
ないのかもしれないなぁ。
そう考えると、席が突然変更されたのも少しは納得できるかな。

案の定、機内は満席。
満席のため、行きのように喫煙席の愛煙家開放はないらしい。
わかっていれば、喫煙姉妹のために喫煙席にしてもらってもよかったけど、どうせそれ
も変更されたかな。

現在 PM7:30(オランダ時間) TVではフォレストガンプをやっている。
観たかった映画だけど、日本に戻ってから映画館で観よう。
後ろの席ではTVを観ながら女の子がうけている。気になる....面白いんだろうなぁ。

眠いようで眠れない。
あくびをするとアゴが痛む。
空港でバーガーキングのハンバーガーを大口開けて食べたせいか....
バーガーキングに始まりバーガーキングに終わった旅とも言える。(大原姉妹談)

20日 PM9:00(オランダ時間)キリがいいので時計を合わせ直す。
21日 AM5:00(日本時間)
かれこれ5時間、足が疲れた。俺の足もパンパンになっているのかな。

TVはフォレストガンプが終わり、SPEEDが始まる。
SPEEDも面白いけど、行きの飛行機でも観たんで、劇場合わせてこれで3回目。
そういえば、劇場用と違って、バスが飛行機にぶつかるシーンとかカットしてある。
よくないぞ、そういうカットの仕方は。
一人でボヤく。

AM6:00 KMLオランダ航空は、なぜかカップヌードルだ。
これは、はたして夜食なのか朝食なのか。
ウィーン帰りのザーマスおばちゃんも、このカップヌードルを何の
違和感もなくパクついているのだろうか。

AM9:00 少し眠ることができた。
オムレツ、パン、ヨーグルト、コーヒーの食事が出る。
ということは、さっきのカップヌードルは夜食か。
もうそろそろ新潟上空に入る。

AM10:10 成田着
”帰ってきたぞ”というより、”帰ってきちゃったんだなあ”という感じ。

今回の旅ははたして何の為の旅だったのか。なんでチェコだったのか。
ただ飲んでは移動していただけのようでもあり、楽しかった事がたくさんあったようで
もあり.....
そしてまた旅に出る。

今度こそインドか....

その頃、佐予子は    その頃、文は