『学級委員長』
私は小学校三年生の時、学級委員長に選ばれた。
家まで走って帰り、照れ臭さ半分嬉しさ半分で母親に報告した。
もちろん喜んでくれると思っていた。
しかし、母の口から出てきた言葉は予想だにしないものだった。
「どうせ、あんたが立候補したんでしょ」
「違うよ、みんなの推薦で選ばれたんだよ」
「みんなが面倒な仕事をあんたに押し付けたのね」
褒められる事を期待していた私はまだまだ甘ちゃんだった。