『居眠り高校生との戦い その2』


その1があればその2もあるわけで、居眠り高校生との戦いの続きです。

おばあちゃんに「お兄ちゃん、ひとつ詰めてくれんかのう〜」と言われた高校生が苦悩の末にとった行動は「僕、立ちますから座って下さい!」という人道的負け犬行動でした。

おばあちゃんに「いやいや、兄ちゃん、立ってくれんでもいいんよ。詰めてくれるだけでいいんやから」と引き留められても「いいんです、僕は立ちます」という、かたくなまでの負け犬決意でした。居眠り高校生の隣に戻るぐらいなら、僕は一生電車では座れなくてもいいですってぐらいの決意です。

おばあちゃんもここまでかたくなに言い張る高校生の気持ちを無下に出来ないと思ったのか、「それじゃ、座らせてもらおうかのう」と言い立っていたおばあちゃんとオバさんに席を薦めました。

「おばあちゃんそこに座っちゃダメだ〜、それは罠だ〜」という私の心の叫びが届くはずもなくおばあちゃん達はそこに席を詰め座ってしまいました。

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どうなる、おばあちゃんの運命!

居眠り高校生は新たな頭攻撃を狙うがごとく虎視眈々と左右運動を始めていたのでした。

そしてとうとうおばあちゃんに居眠り高校生の第一撃が来ました。おばあちゃんの肩に高校生の頭がしっかりと乗ったのです。もー超ラブな構図です。

そこでおばあちゃんがとった行動は予想だにしないものでした。

おばあちゃんは居眠り高校生の頭を掴むと「ごめんなさいよ」と言って、頭を向こう側へと押しやったのです。

高校生の頭は振り子のごとく今度は無関心高校生C君の方へと傾いていきました。

自分には関係ないとタカをくくっていたC君.....まさか、自分が次の標的になるとは...

もう、面白すぎる展開、C君の行く末を見守ってあげたい.....と思っていたのですが、「鶴見〜、鶴見〜」というアナウンス。

あ〜仕事があるんだ、降りなくちゃ。あの後、C君は負け犬になったのだろうか。