『趣味の話』


「趣味は何ですか?」と聞かれると私は非常に困ってしまいます。
これはエッセイによくある書き出しで、趣味を持たないことが悪いことのように思われている為のプレッシャーなのか、これだという趣味を持っている人への憧れなのか、まあ、そういう気持ちの人が物書きの人にもけっこう多いという事ではないのかと思うわけです。

ただそういう人も意外な趣味らしくない趣味を持っているということで話はだいたい結ばれてます。たとえば原田宗典氏は「キャッチボールとたき火が趣味」と書いているし。
キャッチボールはともかくスポーツが趣味っていいです。何か健康的で...あたりまえか。
友人の丸山君はバスフィッシングが趣味で仕事が空いている時はけっこう行ってるようです。
何だか羨ましいです。私もスキーが好きですが別にうまいわけではないし、それほど回数行くわけじゃない。それでどこが趣味なんだという話もありますが、好きなんだから...まあ、この「好きなんだから」というのは結構趣味のキーワードです。

今まで、履歴書なんかの趣味の欄に何と書いてきたのだろうかと思い出してみると、どうも「読書と音楽鑑賞」だった気がします。つまらない。私が人事の人間ならそんなヤツ取りたくないと思ったりします...。これが就職試験で落ち続けた原因なのではないでしょうか。
片寄ってはいるが、本はそこそこ読むほうだと思います。と言っても趣味というほど読むわけじゃないです。まあ、どのくらい読むから趣味と言えるというわけではないのでしょうけど...趣味と言うには恥ずかしいです
音楽鑑賞と言っても別にクラシックを聴くわけじゃないです。中学生の頃は松山千春と太田裕美を聴きながら「音楽鑑賞」と書いていたぐらいで、今だってあがた森魚やスピッツを聴いて「音楽鑑賞」などと書いているんだから大して変わってはいないです。
映画鑑賞というのもあるけれども、観る人は週に何本も観に行くらしいです。
写真というのもあるけど、これもどこかにわざわざ撮りに行くというほど熱心なわけじゃないです。まあ、もしかすると「趣味は?」と聞かれて「写真です」と答えるのが一番違和感がないかもしれないですね。これはなかなか趣味らしい。最近さっぱり焼いてないですけど一応簡易暗室もありますし...トイレですけど。
それじゃあ、お金を掛けているところで趣味を測ると段トツはAVでしょうか。(よくある振りですけど、これはアダルトの方じゃなくてオーディオの方です)これは結構自分としてはお金掛けてます。ただこれも別に探求心があるわけではなくて、買った時点で納得しているという感じもあるわけで。
まあ結局のところモノ趣味というところですか、機械モノには結構弱いかもしれません。買いたくなります

ということで、もう書きながらだいぶ酔ってきました。幸せです。この趣味は履歴書には書けないですね。
「好きなんだから」いいじゃない、キーワードも押さえてます。これだけはやめれません

追記

実は最近趣味を書かなければいけないことがあると堂々と『飲酒』と書けるようになりました。それが認められることなのかどうかはわかりません。