3 美術館めぐり(1995.1.6-アムステルダム)

朝起きると雪だった。


レストランへ。うろうろ歩いて行くと、実
はこのホテルめちゃくちゃ広かった。

雪の中、ただでさえ車道と歩道と自転車道
の見分けがつかないこの町が、さらに見分
けられなくなってしまった。

ピンクの粉を乗せた除雪車がゴーゴーと走
ってく。
なぜピンク?! ブルーとかオレンジのやつも粉が落ちてるの見た。


昨日歩いた道には、食料品屋がたくさんあって、
デリカテッセンみたい。
めちゃくちゃかわいらしいパン屋もいっぱい。


こんな雪の中、自転車がビュンビュン走る。

橋が持ち上がった。
大きな船が通った訳でもなく、なぜか持ち上がっ
た。
線路がいっしょに持ち上がった。すごい!!
踏切の中に壊れた車がおきざりになってるのがヘ
ンだ。



橋をわたるとアンティックショ
ップ。すんごい広い。
車のおもちゃ、ピンボール、ジ
ュークボックス、レコード、イ
ス、カメラ、なんでもあって面
白かった。

NIEUWE HOOG STRAATに入る。
服屋やらバーがいっぱい、布屋
もいっぱい。帰りに買おう。


雑誌屋で地図を買った。4.5G
イラストっぽくてカワイイやつ。
食料品屋でさよこがジュース買
った。

DAM STRAATに入る道はちょっとあやしい。
ラスタカラーのバーがいっぱいあった。





ダム広場から、駅への通りは観光っぽくて、ガードレールがブルー
のチェスの駒みたい。
changeやツアーの店、ポストカード屋があつまって人がいっぱい。

STRAATのネオンがカーテンになってる
GVBにトラムの切符を買いに行ったら、上に行けって。 上でi(インフォメーション)に聞いたら外に出ろって。 そしたら車の屋台みたいなので1日チケット5Gを売っていてびっ くりした。 24番のトラムで、いざ市立美術館へ。 下りる駅までは、地図と景色を見比べたりして必死になった。 何も放送してくれん。 すごいカモメの群れを見ながら、まずは巨大なRIJKS MUSEUM国立美術館をめざして歩 いた。 RIJKS MUSEUMはAdult 10Gで入れる。 美術館の最初の部屋は14〜17世紀の絵とか服。 なんかすごくカワイイ感じ。 文の好きな絵で、ルーブルのその時代より怖い感じがなくてよかった。

でもその後は、子供殺したりする絵とか、腹黒そうな じさんの絵とか、キリストの首切ったのとか怖くなって、 そのまた後はすごく和風になっていった。 出島とかの影響そのままで、巻絵とか掛軸、日本の風景 がいっぱい。家具もすごく日本風。 貴族の遊び道具Dool's Houseを目指して行くと、巨大 な棚の中に超豪華な部屋。 天蓋付きのベッド、子供部屋、洗濯室、地下室、台所、 応接室がみんなある。 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ・ミュージアムの隣、 Stedelijk Museum市立美術館 8G。 現代美術中心、タピエスの陶芸の絵とか、中でもMichel Quarezの部屋にあった、Edward Kienholzの"The Beanery" (tableau,253*670*190cm)がすごかった。 2人ずつ中に入っていける。 バーで中の人達の顔がみんな時計になってて、ぎっしりと、 疲れ果てた姿で飲んだくれてる。 ほこりっぽくて入った瞬間ゾッーとしたけど、ずっといた かった。 他にはグリーンのスプレイ画とか、地下 にアーチストの本 や雑誌の部屋があって面白かった。 それで画集も買った。 ゲイっぽい男の人で涙流した絵とかが、 すごく辛そうなのにマヌケに抜けた所が あって、パステルの感じもよくって、気 に入った。 帰りにお茶飲んで2.25G。 水を買いにマーケットへ。 入ったら、買い物せな出られん仕組になっとった。 生理用品は4.9G、日本より安い。 トラムの16番をずっと待ったのに、寒い中ちっとも来んでガタガタ。 あきらめて14番へ。 MAP見よったらおじちゃんがニコニコして下りる駅を教えてくれて、佐予子の髪の毛を SPECIALだねと褒めてくれて、ダンケシェーンと紀文さんがお礼を言った。 9番のトラムは両端が歩道しかなくて、ディスコとかクラブがあったって今日は寒くて 疲れたけ、HOTELのバーでビール飲んで寝た。 HOTELのバーは子供がいっぱい。みんな踊狂っててかわいい。 ビールがめちゃくちゃうまくて3杯で酔っ払って寝た。
翌日へ    その頃、紀文は    その頃、佐予子は