6 東ドイツ車トラバント(1995.1.9-ベルリン)

図書館に来る。
姉妹二人は「ベルリン天使の詩」に出てきた図書館に行きたかったそうだけど、どうも
ここではないらしい。
外観はメチャクチャでかいのに、入れる場所は少しだ。

元東ドイツ側に入り、ホテルでコーヒーを飲む。
外を眺めているとベンツとワーゲン、BMWばかりだ。
東の人が「ベンツが侵略してきた」と言ったそうだけど、本当にそんな感じ。
東ドイツの車トラバントはどこだ!トラバントは!
写真撮って帰りたいのにな。

レストランで夕食を食べる。
もちろんビールも飲む。
佐予子ちゃんはチキンのクリームスープで、文ちゃんのは魚のサワークリ
ームのせ。
俺は生ハムのオープンサンド。
(サンドなのにオープンとは、これいかに....)
佐予子ちゃんのが一番うまい。少しうらやましい。

お腹いっぱいで、ついつい夕食の事から書いてしまったけど、今日はベル
リンの壁記念館に行ったんだった。
ほんの数年前の事だけど、ベルリンの壁がなくなったのは自分が想像して
いる異常にすごい事だったんだと思う。
ただ、東側はあまりに人通りも少なく寂しげだったんで、今の時点では本
当に良かったのか悪かったのか、判断しづらいところかもしれないけど....
放映されてたビデオで、壁の崩されるシーンのバックに”イマジン”がかかってた。
感動的だったけど、そこまで演出で盛り上げてどうする....って気がした。

夜中、文ちゃんが「もしもし、もしもし....」と寝言。

 
 枯れ草に降り積もった雪         赤いリボンが
 
 なんだかドイツらしい          かわいいスクーター
 
 やっと見つけたトラバント       曲がっている東ドイツの蝋燭

翌日へ    その頃、佐予子は    その頃、文は